2013年2月4日月曜日

事故報道を批判:花火を積んだトラックが爆発、高速道路の橋が断裂




サーチナニュース 2013/02/04(月) 17:51
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0204&f=national_0204_022.shtml

事故報道を批判「人間らしさない官僚の作文だ」=中国メディア

  河南省で1日午前に発生したトラック爆発・橋倒壊事故について河南省のインターネット・メディア「大河網」は同日中に、党・政府関係者の動きを紹介して賛美する記事を発表した。
 犠牲者や家族に全く触れなかったことで、インターで批判の声が続出した。
 北京紙の新京報も4日付で、批判記事を掲載した。

  連霍高速道路の河南省内にある義昌大橋で、爆竹を満載していたトラックに別の自動車が追突し、爆発が発生したとされる。
 現場は大気汚染が関係するスモッグが立ち込めていて視界が悪かった。
 同トラックは違法に生産された爆竹を運んでいた。
 運送そのものも正規の手続きをしていない違法なものだったとみられている。

  橋の安全性などを疑問視する声も出たが、現在のところは
 「トラックに積まれていた爆竹の威力は通常の爆薬1トン分」
などとされることから、
 「あまりにも大きな衝撃だった。
 橋の1カ所が崩れ、連鎖的に別の場所にも破壊が及んだ」
とされ、橋そのものには問題がなかったとの見方が多い。

  「大河網」は中国共産党の同省委員会、省政府の同意を得て、1998年に設立された。
 河南省最大のニュースサイトであり、省の対外宣伝の窓口とされている。

  1日の事故にかんする政府の動きを紹介する記事の見出しは
 「連霍高速義昌大橋で発生した倒壊事故で、省と市は危険を冒して救援活動を組織」。
 本文1300文字中の1134文字を使い、共産党省委員会や省政府が困難な状況のなかでいかに努力して救援作業を進めたかを紹介した。

  「迅速」、
 「ただちに」、
 「秩序ただしく」、
 「精力的に」、
 「全力で現場に赴き」、
 「極めて困難な中」、
 「全力で救援」な
どの美麗字句がちりばめられたが、負傷者の名や家族、遺族の悲しみなどに触れる部分はなかった。

  インターネットえは同記事に対する批判が相次いだ。
 「典型的な完了の作文」、
 「この記事を見て、まともな感情を持っている人間はいないと感じた」
など、10人の命が一瞬にして奪われた事故であるのに
 「犠牲者のことは眼中になく、政府指導者の方だけをむいている記事」
など、怒りをあらわに示した投稿も続出した。

  新京報も大河網の報道姿勢を批判。
 爆発倒壊事故について民衆が知りたい情報として
 「どれだけの死傷者が出たのか」、
 「現場の救助状況はどうなのか」、
 「橋の質に問題はなかったのか」、
 「事故の責任者はだれなのか」
などを挙げた。

  その上で、事故報道で最初に発表されるのは往々にして、
 「指導者は、問題を重視している」
との文言と指摘。
 「現地指導者の言動に報道価値がないというのではない。
 現場で職責を果たしている官僚がいることは肯定的に受け止めてよい。
 しかし、さらに客観的に言えば、事故報道全体にとって官僚の言動は報道の主たる対象ではない」
と主張した。

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◆解説◆
  新京報は、社会的、道徳的、文化的責任を全うすることを目指す体質があり、権力者には「非常に煙たい」とされている。2013 年1月には、広東省広州市に本拠を置く南方週末(南方周末)の社説が当局の圧力で差し替えられた問題については、南方週末を批判する共産党機関紙・人民日報系の「環球時報」の社説を転載するよう求められ、「ぎりぎりまで抵抗した」とされる。新京報の社長は辞任を表明した。



レコードチャイナ 配信日時:2013年2月1日 14時6分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69047&type=

花火を積んだトラックが爆発、高速道路の橋が断裂し26人が死亡―河南省三門峡市

 1日午前9時ごろ(現地時間)、中国・河南省三門峡市の高速道路で爆竹や花火を積んだトラックが爆発し、現在までに26人の死亡が確認されている。
 2013年2月1日午前9時ごろ(現地時間)、中国・河南省三門峡市の高速道路で爆竹や花火を積んだトラックが爆発し、現在までに26人の死亡が確認されている。大河ネットが伝えた。

 目撃者によると、爆発の衝撃により橋が断裂し、数台の車が数十メートル下に落下したという。
 橋は爆発で黒く焦げ、下には落下したトラックの残骸が散乱していた。
 爆発原因や詳しい被害人数に関しては、現在当局が調査を進めている。





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